2014年11月14日

季節を感じるファクターは人それぞれだという話

 季節の変わり目を何で感じるかというのは人それぞれだと思うが僕の場合それは乾燥だ。主に冬、空気がごすごすした感じになると、僕の喉はすぐにひりついて乾燥を察知する。そして初めて「ああ、冬だなあ」と感慨に耽るわけだ。逆の場合もまた然り。

 だけどそれって風情がない。人によっては花の匂いとか色とか虫の声とかで季節を感じることもできるのだろうし、そういう感性は知性のうえに成り立つものだから、豊かな風情がそこに垣間見える。僕には桜と金木犀と梅くらいしか季節を感じるファクターがないので羨ましい感性だ。

 しかも何だか喉の乾燥で季節を感じるっていうのはあまりいい印象がない。冬とか本当につらい。こもった部屋にエアコンの暖房なんかかけられると、もうほとんど拷問だ。マスクが必須アイテムになる。要するに喉の乾燥で季節を感じるっていうのは喉が弱いってことなのだ。やっぱり全然印象良くない。

 まあそれもひとつの個性なんだろう。風情なんて別になくてもいい。というより、あらゆるところに風情を感じることこそが大切なことなのだから。

 季節が変わって、空気が変わる。僕はそれを喉のひりつきで感じる。僕だけ、ってことはないだろうけど、それでもちょっと誇らしい気持ちになったりもするので、これはこれで良いところだってあるのだ、僕の喉。

0 件のコメント:

コメントを投稿