器に注がれてから時間が経ったみそ汁、その具や味噌成分が沈殿した状態で上澄みに残ったお湯だけを啜る。食通たる者、まず水の質を確かめるのだ。ひとくちのお湯を舌の上で遊ばせ、熱さや香り、だしの風味を味わう。ほくほくと転がる湯に「ふう、ふう」と言いつつも微笑むことを忘れない。感謝の笑みだ。
充分に味わったところで、味噌と具の部分を啜る。
「うん、美味い」
それで充分なのだ、おいしさを表現する言葉なんて。みそ汁の本当のおいしさはみそ汁を介してしか伝わらないものなのだ。
「ごちそうさま」
合掌。これが正しいみそ汁の食べ方である。
嘘です。そんな食べ方する食通いません、たぶん。飲んでるうちにみそ汁の味の濃さ変わっちゃいますもん。
みそ汁飲んでる時に思い浮かんだことでした。
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