2017年7月17日

小説/お題「サイコパス」「子供」

お題「サイコパス」「子供」  ぶよぶよに膨れた風船のような頭を僕は何度も指でつつく。するとそいつの皺まみれの顔はさらにくしゃくしゃになって、僕の目をまじまじと見つめてくる。まだ小さなそれを腕に抱いていた透子が嬉しそうに笑って、僕に言う。 「かわいいね、彩子」  わからな...